すでにDJのノリのよさで熱くなって、開演です。暗赤色のベルベットの舞台幕を背景に、黒のボディスーツにハット、毛皮のストールをかけたよっちゃん登場です。会場の雰囲気を、最高に活かしたエゴ・ラッピン。 大人のおしゃれで、妖艶さも感じさせるイメージを演じ切ってみせました。
エゴ・ショー・タイムのスタートで、最初からぐいぐい引きつけていきます。「カサヴェテス」が、さらにグレードアップしています。「あしながのサルヴァドール」の聴かせる曲や、ひさびさのカバー曲「Carioka」ののびやかな声が、すごいとしかいいようがありません。もしかして、ボイストレーニングをしたのではないかと思うほど、低音から高音まで以前より楽に声を出し切って、歌い上げてくれました。
全体を引き締める森さんのギターも、ますます独特の味に磨きがかかります。音色を聴いただけで泣かされます。
ベースのまふねさんのノセ方も、胸に響きます。クールに熱い。ウッドベース回しの遊びも忘れません。
そして、戻ってきたハタヤさんのピアノが、たまらないのです。『転がるピアノ』復活で、微妙♭♭♭な音の和音が心地よく、演奏にくっきりとしたラインを描き、ボーカルを引き立てます。
ホーンの4人は、ますます音の重量感を増した感じです。 サックスのタケさんを始め、トロンボーン:平井さん Bサックス:コセキさん トランペット:川崎さん、いい音を聴かせてくれます。
「PARANOIA」「mather ship」からカバ−曲まで、ノンストップのダンス曲が息をつかせません。会場がまるで火口付近にいるような、熱さです。カバ−曲もアレンジがすっかり変わって、時代を感じさせるいい雰囲気でノッていけました。 そして新曲。『朝・バスに乗る・雨・涙・・・』の言葉が残ります。映像的、心象的な雰囲気がいいですね。
26日のアンコールではDJ「かってにしやがれ」の武藤さんにエスコートされて登場の、よっちゃんの白いひらひらの大きなストールが、映画スターのよう。ハットなしで、笑顔がかわいいです。
武藤さんとよっちゃんがデュエットした「Vermouth Flowers」が、みごとでした。二人でダンスをしながら、まるで映画のワンシーンみたいです。
27日のアンコールの「a Love song」は、出だしを歌い上げた、一部日本語歌詞バージョンです。
「くちばしにチェリー」に続き、ラストは「misty」。ジャズっぽい曲をロック調で決めました。
熱く燃えた2時間が、早いです。小さいハコ(会場)はホームグランドという感じです。照明もPAもセンスがよくなったと思います。くっきりとレベルを上げたエゴ。来年は、どんな演奏になるのか、どこまで進化していくのでしょうか。
6回目のキネマ。どのライブも、そのときの、その瞬間のエゴの最高の音楽が聴けるのが、
ここまで追っかけさせるのだと思います。
<26日DJ:勝手にしやがれ=武藤さん>
<27日DJ:Zoot16=渡辺さん>
すごいライブになりました。3階まで3,800人のホ−ルが揺れました。
「KIND OF YOU」「憐れみのプレリュード」でスタートしました。紗幕に映しだされた映像は、蝶です。まるで蝶に誘われるように花、生命の細胞、海とイルカ、鳥瞰図の地上、空と雲、夜空にきらめく星。美しい映像が、地球の、そしてすべての命の大切さを訴えるメッセージでしょう。照明の使い方も、うまいです。
幕が上がり切っての「カサヴェテス」からは、客席でほとんどの人がスタンディングです。じっとしてなんていられません。アレンジを大幅に変更した彼らのすごさ。やりますね。
よっちゃんは、フリルをつなげたような白いドレスです。
いつものメンバーに加え、弦楽器が25名、ホーンが15名、 パーカッショングループ5名に
マリンバ奏者という編成のビッグバンドがひな壇に並び、熱演のひと言に尽きました。これ以上のメンバーはないと思う、重厚で壮大な、それでいていつものエゴらしい熱さが伝わってきます。
ひさびさのピアノのハタヤさんは、さすがに音が光ります。グランドピアノの「木枠」にデジタルピアノをはめ込んだものだそうで、いい音が響きます。タケさんのベースの響きも、吹き抜けていました。まふねさんの、ウッドベースくるりも回数が多かったし、ハタヤさんの曲芸弾き(ピアノと後ろのキーボードの間で、跳ね回ってます)も、すごい。
森さんがバンマス(バンドマスタ−)で、指揮者兼任で、アクションで全体をまとめてしまいす。
よっちゃんの高音も戻り、「KIND OF YOU」から中低音も響かせ、心をつかまれてしまう歌でした。ステージが狭く感じる、熱唱です。 「a Love song」の歌い上げる出だしは、それだけで胸に迫るものがありました。好きな「ロッテンマリー」もせつないです。
インスツルメントのあと、上段からの「Work Song」の力強い声が聞こえ、シルエットとともに
よっちゃんが登場です。黒のボディスーツに黒のブーツで、キュート。カバ−曲もアレンジが
すっかり変わって、時代を感じさせるいい雰囲気でノッていけました。
モッシュはできないけれど、みんなもきっと、心の中で跳ねていたと思います。
大きなドラを打ち鳴らして始まった、リズムのいい「mather ship」あたりで、わたしは酸欠状態に
なりました。いつも呼吸を忘れてしまうのです。深呼吸をしながら「くちばしにチェリー」に続きます。
そして新曲。『雨・涙・・・』の言葉が、きれぎれに聞こえます。来年はどんな曲を聴かせてくれる
のか、期待です。
アンコールでの、よっちゃんのスパンのきらきらした白い衣装は、フィギュアスケートのようです。
よっちゃんと森さんだけの「Finger」は、切々と胸に響きました。二人だけでも広い会場を引き込む、
歌はほんとうにすごいです。弦を入れた「空のライオン」も新鮮です。
ピアノの弾き語り「 BYRD」も、あらためてよっちゃんの声の美しさに聴き入ってしまいました。
恒例になった、最後での小さなシャボン玉を飛ばした雪が降る演出も、ライトの中できらきら光って
きれいでした。
内容の濃い2時間半が、あっというまでした。「10周年記念スペシャル」にふさわしい、豪華で熱い、
来年の新しいスタートを予感させるライブになったと思います。小さいハコ(会場)にこだわって
きたエゴですが、大会場も飲み込んでしまう迫力です。いつまでも、いつまでも、彼らの音楽に
浸っていたかったです。
応援部隊の弦もホーンも、すごい練習だったようです。メンバー紹介は、普通はやりませんが、
一人づつ名前が紹介されました。「ありがとう」の言葉が、心に残ります。
じつはこの会場は初めてでした。「紅白」ではもっと広い印象だったのですが、案外せまいですね。
武道館などと比べてしまうせいでしょうか。席がゆったりめなので、前から12列目とステージから
近い席なのに、かなり遠く感じます。キネマだったら最後尾でしょう。
26日・27日のキネマ倶楽部のライブが楽しみです。熱く、燃えましょう。
「マンホールシンドローム」のオープニングです。ティアラを乗せて、黒の
タンンクトップにジャケット。笑顔に会えて、それだけでもううれしかった
のです。全体のアレンジも変わり、さらに重厚さを増し、リズミックになった
感じです。 サポートメンバーの演奏がかなり前面に出ていると思いました。
前列5列目で聴いて、もまれながら、ノッてきました。たくさんのパワーを
もらってきました。
よっちゃんの不調な喉は大丈夫だろうか。もっと休んだ方がいいのではないかと思いました。
そして、たぶん喉をかばった選曲と歌い方だったのです。もちろんいつもの、終わったあとの
幸福感も変わりません。 でも、あの突き抜けるような高音は出していなかったのです。
ピアノの弾き語りの「 BYRD」でさえ、押さえた歌い方です。なにより本人が、どれほど
つらかったことでしょう。 後半の20ステージ、野外ライブを歌い抜かなければならなかったのです。
早く治って、また元の声と笑顔に会いたい。ファンは、応援しています。
11月に北欧のコペンハーゲン、ストックホルムでツァーを行う予定だというのです。
そして12月13日に、NHKホールでのライブがあるという、うれしいニュースがありました。
北欧、NHKホールではピアノにハタヤさんが復帰するようです。これも、グッド。
紗幕がオレンジのライトで染まり、よっちゃんのシルエットが浮かびます。「inner bell」を、
せつなく歌い上げて、熱いライブのスタートです。指先に鳩のシルエットが揺れ、平和(ピース)に思いを込めているのだろうと思います。まふねさんのベースが響いてきます。
幕が開くと、ライトを受けたいくつかのブルーの風船と、三日月の金色の風船が揺れています。
ショートボブふうにサマーカットしたよっちゃん。素顔に近く、笑顔と目の輝きがすてきです。
赤地に黒の蝶模様のタンクトップのミニスカートに、生成りのジャケットのラインがきれいで、
おしゃれな雰囲気です。 2日目は、赤と黒を逆にした衣装です。森さんの赤いジャケットも、
いいですね。
「天国と白いピエロ」アルバムの曲が続きます。
「カサヴェテス」このリズムの変調と雰囲気が、たまりません。
「5月のクローバー」大切にしてきた曲のひとつ。変化し続ける曲です。
「a love song」とっても明るいアレンジ。左右に揺れる会場の人の手・手・手・・・。
「ロッテンマリー」アルバム以上に、せつなくて惹かれる曲です。好きな曲がまた増えました。
「The Ruling Class」昔のカバー曲で、リズムがよくノリのいい曲。
「マスターdog」しっとり夜の空気のけだるさが、やるせない。
「ニュースタイム」なんどかライブでは「新曲」と書いてきたものです。静かな都会の、哀しみが
伝わってきます。
「かつて..。」印象的なサックスのイントロ。たけさん、うまくなりましたよ。すっかり大人に
なった感じで、音も厚みが出てきました。
元「オーサカ=モノレール」からトランペットの川崎太一朗さん。とてもいい音を出しますね。
オルガンとキーボードのエマーソン北村さん。かなりEGOの雰囲気になじんできました。ノッて
きたようで、よかった。「転がるピアノ」には遠いけれど、がんばってます。ドラムも、アップテンポに
なると単調になるけれど、こちらもなじんできています。
数曲、よっちゃんがキーボードを弾くと、違った色彩のリズムになります。
タケさんとまふねさん、エマーソンさんのバックコーラスも入ったりで、多才ぶりを披露です。
そして「黒アリのマーチングバンド」「PARANOIA」「くちばしにチェリー」と、怒濤のモッシュ。
最後の「mather ship」も、ノリです!
2日目に、森さんがダイブしちゃいました!初めてです。メガネと、ハットが行方不明になるハプニング。
アンコールの「色彩のブルース」は、低音が長く続きました。すごいです。
「サイコアナルシス」は、「かつて..。」と並んで、最初に聴いたCD「満ち汐のロマンス」で、衝撃を
受けた曲です。もう5年以上になるのかと、感無量です。
全体の音の厚みと切れのよさ。スマートさが加わったアルバムの曲が、熱狂的なモッシュの曲とバランス
よく組み込まれています。 よっちゃんの歌が、しっかりと言葉(歌詞)を伝えたいという感じの、強調
したシャウトが印象的です。ラップからつかんだのでしょうか。
心が熱くなり、夢中になって音を聴き、跳ねて、ゆらゆらとリズムを取って、別世界に入ってきました。
酸欠と、冷房が効いていないかと思うほどの暑さに、汗びっしょりでした。
曲の終わり近くのMC。「飲んでますか」「結成10周年です」「東京を変えよう!」「日本を変えよう!」
「世界を丸くしよう!」に、盛り上がってしまいました。みんなの笑顔がすばらしい。メンバーも会場と
一緒に音楽を楽しんでいるという感じが好きです。
EGOの音楽と出会い、ライブ追っかけがちょうど5年。6年目に入りました。毎回、どの曲もアレンジが
変わり、出だしでは曲名がわからないほどです。森さんの独特のギターの音色にしびれます。サポート
メンバーの音作りのどれもが、全体の曲に欠かせないパーツなのです。なによりも、よっちゃんの
中低音から高音の、美しくて強い、表情のある声の魅力で、飽きずに聴いてきたのだと思います。
そして、終わった後の、幸福感と。
9月のライブでは、どんな変貌を見せてくれるでしょうか。待ち遠しいです。
(2日ともに、真ん中のガードを挟んで、話しかけてきてくれたお二人。ちょうど同じ5年前のリキッドの
ライブが初で、都内のライブは聴いてきているということで、何度か同じ会場にいたのですね。不思議な
感じがします。モッシュは苦手で、リズムを取り楽しむスタンスだそうです。大人しいけどしっかりした
女性と、やさしげなご主人がすてきです)